階層項目
 項目の中ではちょっと例外に当たりますが、階層項目(dir)です。仲間A、仲間Bそれぞれのステータスを書き換える項目がある場合、
仲間┬A┬体力
  │ └魔力
  │
  └B┬体力
    └魔力
このように仲間A/Bをそれぞれ階層で分けた方がすっきりします。こういった階層構造を作る時に、この項目を使用します。書式は
[subject]項目名 : dir
これだけです(^^;オプションはありません。


 階層項目を記述すると、その次の項目から階層が一段深くなります(階層を掘った)。それに対し階層を一段戻したい場合ですが、
[back]
と記述します。厳密には項目ではないので、項目名やオプションを考える必要はありません。2階層戻したいときは、2行"[back]"を書くだけです。
 さらにもう一つ。階層を頭に戻す場合は、"[back]"を連ねるよりも
[root]
を使った方が効率的です。これ一つで、一気に先頭まで戻します。

 まとめとして、上記の例を試しに項目化してみましょう。
[subject]仲間:dir
  [subject]A:dir
    [subject]体力:calc,0x400000,0,100
    [subject]魔力:calc,0x400004,0,100
  [back]
  [subject]B:dir
    [subject]体力:calc,0x400010,0,100
    [subject]魔力:calc,0x400014,0,100
[root]
と、まぁこういった一例が考えられます。段組を効果的に使えば、結構使いやすさが変わってきますよっ♪


難解度「AA+」
下位項目の一括書き換え
 ※はじめてSSGに触れる方にはちょっと分かりにくい機能ですので、ここはいったん読み飛ばして、一通り目を通した後に、改めて読むことをおすすめします。
 階層項目の下位の項目が、全てある一定の類似性を持っている場合、その階層項目から直接、下位項目を一括して書き換えることができます。ここでいう「類似性」とは、項目種別が同じであることと、ユーザーインターフェースに関わるオプションが同じであることです。後者は、電卓項目における最小値や最大値、リスト項目におけるリストファイル名が同じ、ということです。実際に一括処理を行えるのは実行時ですが、この機能を巧く使うことで、一括系の項目を使わずに同様の処理を実現することもできます。


項目名
 項目名に"/"や":"、","、"/"、"="を使いたい場合は、エスケープシーケンス("\")を用います。「A\/M \: P\/M」と書けば「AM : PM」になります。("\"を出す場合は"\\")

 また、項目名の頭にアンダーバー("_")を付けると、以降をアドレスネーミングとして扱います。詳しいアドレスネーミングの書き方は、《D-アドレスネーミング》を参照。




ねくすと せくしょん⇒

≪せくしょん ばっく