トレース項目の説明には、[attribute][/atteribute]命令のファンネルライト属性([funnel])の理解が必要不可欠です。ハッキリ言ってしまえば、トレース項目とはファンネルライト属性を呼び出すだけで、機能としてはただのロック項目にすぎないのです。
書式は
[subject]項目名: trace,ファンネルファイル
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です。恐ろしく簡素でしょ?(^^;
ファンネルファイル | 一定周期で書き込みを行う処理を記述した、ファンネルファイルを指定します。ファイル指定の詳細は、《C-ファイル指定》を参照。 |
項目名は、"/"区切りで表示先を分けることができます。
項目名 | ツリー表示される文字列です。 |
値の固定名 | 項目のロックを切り替えるチェックボックスに表示する文字列です。省略した場合、「値の固定」になります。 |
まとめとして、トレース項目の例を書いておきますね。
[subject]お腹の空き具合:trace,0x400000,満腹化
満腹化.SSF
use, 0x400000, FF
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ファンネルファイルの書式は、《3.2-funnel》を参照をして下さい。なお、トレース項目から指定するファンネルファイルの条件式は、原則として use キーワードを指定します。ただし、条件式を駆使して、特定アドレスの値によって処理を分けると言った場合は、これに含まれません。例を挙げると、
[:0x400000:1]==0, 0x500000, 00
([:0x400000:1]>0)&&([:0x400000:1]<5), 0x500000, 01
default, 0x500000, FF
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といった条件式です。この場合、アドレス0x400000にある(1BYTEの)値が、0か1〜4かそれ以外かによって、0x500000に書き込む値を変えています。
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